高齢化現象とED

さて、各種疾患に合併するEDの中で加齢に伴うEDが群を抜いて多く、これは人 口の急速な高齢化による高齢人口の増加を反映するもので、この傾向は今後ますます強く なると予想される。これら高齢EDの原因の多くは加齢に伴う陰茎支配血管系の変化と男 性ホルモンの欠乏が関与しているが、この年代の妻は更年期を過ぎてホルモンの関係で性 欲の低下や、性的興奮があっても膣分泌液の不足からくる性交痛などがあって性交をいや がったり拒否するケースも多く、それがきっかけでEDに陥ってしまう男性も多い。この ほか女性からのいろいろな心理的抑制がEDの原因となっている場合がある。また中高年 層のEDでは糖尿病、高血圧など生活習慣病の増加に伴って増加してくるし、直腸癌や膀 胱癌といった骨盤内臓器の悪性腫瘍も増加し、その根治手術を受けた後のEDの増加もみ られる。最近は勃起に関与する神経を温存する手術法も普及してEDの発生率は低下して きているが、原疾患が悪性のため病気の進展具合によっては神経を犠牲にしなければなら ないこともある。また、このような手術を受ける患者数自体が増加しているので、このよ うな手術後のEDの患者全体ではむしろ増加しているわけである。

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