機能性ED

以上述べてきたような器質的な原因がまったくない場合には機能性EDと判断する。機 能性EDはさらに心因性EDと精神病性EDに区別されている。

従来、精神障害、特にうつ病や不安神経症などは心因性EDの原因になると考えられてき たが、慢性の経過をたどることが多く、その病態の解明が進むにしたがってむしろ器質性 EDに入れた方がよいのではないかと考えられている。さらに病気そのものよりも抗精神 病薬が勃起機能を抑えたり、抗精神病薬の中には高プロラクチン血症を引き起こす場合も あり、これによってEDに陥っている場合もあり、精神疾患を機能性に含めることに疑問が 出ているわけである。

心因性EDの心理的要因としてごく日常的にみられる心理的要因(現実心因:過去の性 交の失敗からくる不安、失恋や夫婦間のトラブル、離婚、嫁姑の問題、仕事からくる不安 やストレス、経済的破錠など)によって起こるものと心の奥底にひそむ心理的要因(深層心 因:怒り、憎しみ、ねたみ、愛憎葛藤、生育上の諸問題、幼少時期における精神的外傷、 ホモセクシュアルなど)によって引き起こされるものに区別されている。心因性EDの中 で多くを占める新婚EDの共通した背景因子は見合い結婚が多い、童貞で結婚した者が多 い、性的経験に乏しいなどで、このため初夜に過剰な緊張状態となり性交に失敗し、それ がまた次も失敗するのでないかという予期不安となり、次の性交にも失敗し、このような 失敗を繰り返すようになってEDに陥るものが圧倒的に多い。

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